ロンドンから3日で到着! ラグジュアリーEC大手の、人を安心させる気遣いにヤラれます。
450以上もの世界中の高級ファッションブランドを取り扱う、イギリス・ロンドンを拠点にする大手ECサイト、
「MATCHESFASHION(マッチズファッション)」。
ド日本人の私は、この店の欧文スペルをパッと見て読み方が分からず、カタカナ表記見ても頭に入ってこないのが困った点ではありますが。
中心ブランドは、いわゆるデザイナーズ。
日本ではほぼ無名でも、ヨーロッパのモード界で話題のブランドなどは品揃えがかなり豊富。
サイトを見てるだけでも新しい時代を実感できます。
とはいえ、
「服は店で試着して買うべし! 似合わなくてすぐに手放すような買い方はファッションに愛情がなーい!」
と鼻息が荒い人間がですよ、
合計4回もこの店で注文したほどお気に入りな理由は、
1. 価格が安い。
(ただしセール品に限る)
2. 東京のセレクト店より品揃え、サイズが豊富。
3. 素早く届き、サービスが丁寧。
さらに、
4. 日本語対応で、ローマ字さえ書ければOK。
5. 日本にも会社があり、問い合わせ可。
(この安心感大きい!)
さてさて、またもや今回ほしいものが安く売られていることを発見しました。
靴です、
「サイズが不安だから靴だけはネットオーダーしない」
という人もいる、靴です。
「年に何足靴買ってんの?やめとけば?」
と一瞬だけ天使がささやいてくれた気もするんですが、
耳を塞いでてよく聞こえなかったんでポチッと。
ま、でもそのあと冷静になりまして。
せめてこのブログ、From Creatorsで注文から到着までのオーダーレポをやって自分に言い訳しようと。
ネットオーダー、海外、高価格ってことで迷ってる人のご参考になれたら。
●4月19日(日) AM2:00ごろ
注文するのはこの「ジャックムス」のブーツ。
L.L.ビーンのハンティングブーツに影響されたとおぼしき、トゥとサイドをラバーで覆ったデザイン。
水たまりの上もバシャバシャ歩けて実用的。
スニーカーと革靴の中間に位置する、いまの気分の上品なワークシューズです。
ジル サンダーも近年はこのようなシューズを得意としてますね。
実はこれのローカットの黒を、以前にマッチズファッションで注文して愛用中なんですよ。
サイズも分かったので、春が似合う軽快な色のハイカットも手に入れようと。
ただ問題は色味ですね。
ネット上でこの靴を画像検索し、サイト画面より黄色みが弱いと目論んでオーダーを決定。
このままだと私には黄色っぽすぎるのです。
ま、それならそれで、「似た靴持ってないからあり」とも考えました。
(ネット注文は思い込みを少なくすると、届いたとき楽しい)
この記事の最初に実物を見せちゃいましたから、ネタバレ展開ですけども。
関税、税金、送料を足しても、元値がかなり安いのでぜんぜん満足。
値引き率の高いセール品は靴だとサイズが限られるケースが多く、逆に言うとサイズが合えば超お得なのです。
●4月19日(日) AM2:25
AmazonなどのECサイトと同様に、注文すると素早く確認メールが来ます。
カード番号を打ち込んだ不安感を解消させるためにも、こういう対応は全ECサイトがやるべきこと。
●4月20日(月) PM11:53
翌日には「発送準備が整った」との連絡が。
早いな〜、イギリスもこんな社会情勢中なのに、いつも以上のスピード感。
しかも、「発送した」じゃなく「発送準備できた」メールですから。
キャンセル客対応かもしれませんが、ちゃんと作業が進んでいることがわかって安心します。
●4月21日(火) AM3:27
ついにロンドンからブーツが旅立つ。
さっきのメールの数時間後の知らせです。
●4月21日(火) AM4:20
マッチズファッションからのお知らせの1時間後には、配送を請け負うDHLからの通知が。
「あとはおれたちがやるぜ! あんたも受け取りよろしくな」
ってことですわ。
両者ともに素早くマメな連絡で、再び安心です。
到着予定は、23日(木)になると。
ぜんぜんOKですよ、早い早い。
●4月22日(水) PM2:32
配送予定日より1日前の22日の午後に、DHLから「本日の15:00〜19:00に配達する」、とのメールが!
すぐ届くなんて嬉しすぎる!!
こちらで希望した配送日指定の荷物なら早まって困ることもあるでしょうが、
明確な到着日が不明な海外ネット注文品なら喜びしかありません。
結果、わずか3日間でブーツが手元にくることに。
●4月22日(水) PM5:00ごろ
マッチズファッションの包装箱は2種類から選べます。
これはリサイクル対応の簡易タイプで、箱に直接送り状がつけられます。
もうひとつはこの箱の蓋裏の柄が表側の全体に使われたラグジュアリータイプで、ダンボール箱の中に入って2重梱包で届きます。
ホテルの宿泊のように、ウエルカムな雰囲気たっぷり。
包まれた薄紙にはシワひとつなく、カードには梱包した人の手書きの名前つき!
日本語で「梱包担当者」となってるので、発送する国ごとのカードを用意してるんでしょう。
問い合わせ先も日本語、同梱の返品方法の説明書も日本語。
箱を開けただけでテンションが上り、
海外モノ特有の不安感も消し飛ぶ、EC配送のお手本です。
靴箱を固定させる、横と前に詰めた紙包も芸が細かい。
名前は外国人でしたが、おもわず「日本人か!」とつぶやいてしまう丁寧さ。
過去3回の注文でも、必ずきちんとしてました。
中でも今回が一番かな。
過剰包装に関しては、さまざまなご意見があると思います。
私も店頭で買うときはブランド品でも、
「ショッピングバッグいりません。簡単な包みで結構です」
と言って自分のバッグに放り込みます。
(ホントに必要ないんで)
でも購入品を直接確かめられないネット注文は、
店が商品を丁重に扱っていることを示し、客に感謝を伝える姿勢が大事だと思います。
マッチズファッションで初めて買ったとき、ネットこそ人の体温がモノを言うことに気づきました。
リピーターになるのは、信頼感があってこそですから。
まー、おおむね予想どおりの色ですかね。
「L.L.ビーン meets ティンバーランド」なイエロー系ベージュのレザーと、黄土色なラバーで。
ただ思ってたよりポップで、おもちゃっぽいのも悪くはないけど、何か違う……
そーだ! 靴紐の色がヘンなんだ!!
このボディには合わないぞ。
ここはワントーンでまとめないとっ。
(ジャックムス関係者さんすみません…)
そこでさっそく、
手持ちの靴紐コレクションの中から、ボディに近い色を探してチェンジ。
まだイマイチですけども、ひとまずOKとします。
ハイブランドの店の雰囲気が苦手な人や、接客されるより自分で考えをまとめたい人にも、海外ラグジュアリーECは役立つ気がします。
私はマッチズファッションしか利用したことありませんが、ほかにも「Farfetch(ファーフェッチ)」あたりが有名どころ。
日常のストレス解消法は人それぞれですけども、 “お買い物” という古典的な手段でリフレッシュして、
「早く元気に歩ける夏になれ!」
と心で叫んでみたりとか。
MATCHESFASHION
写真 © 高橋一史
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